ShiftC記事掲載中─大阪の町工場から世界へ

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大阪の町工場から世界へ──三恵メリヤスが切り拓く新たな未来

1926年、大阪の小さな町工場として創業した三恵メリヤス。長い歴史の中で培われた職人技と情熱が、今、国際認証「GOTS(Global Organic Textile Standard)」の取得という大きな一歩を踏み出しました。この認証は、オーガニックテキスタイル業界でも特に難易度が高く、取得するには厳しい基準をクリアする必要があります。しかし、三恵メリヤスはその挑戦を成功させ、世界市場への扉を開いたのです。

「いい綿でいいTシャツを作りたい」というシンプルながらも深い想いが、この挑戦の原動力となりました。三恵メリヤスは、長年にわたり自社ブランド「エイジ」のTシャツを製造してきましたが、洗濯を重ねるごとにガサつく生地に悩まされていました。そこで、洋服に優しく、環境にも配慮した洗剤の開発に着手。100%石鹸成分でシルクやウールも洗える専用洗剤「SANKEI SOAP」を誕生させました。

GOTS認証を取得するためには、綿繰りから紡績、編み・織り、染色、裁断、縫製、仕上げまで全工程での厳しい監査が必要です。日本の縫製業界は分業体制が一般的で、小規模な町工場や家族経営の事業者が多いため、この認証を取得するのは容易ではありませんでした。しかし、三恵メリヤスは他の小さな工場とチームを組み、協力しながら挑戦を続けました。その結果、2023年5月に無事GOTS認証を取得し、海外からの信頼も急増しています。

この認証取得により、三恵メリヤスは環境に優しい製品を提供するだけでなく、地域の小規模工場との連携を強化し、廃業する工場の設備を引き継ぐなど、地域産業の未来を守る取り組みも進めています。また、認証取得を通じてスタッフの声を反映し、作業環境の改善やコミュニケーションの強化にも成功しました。

「環境配慮×日本の職人技」というコンセプトのもと、三恵メリヤスはこれからも高品質でサステナブルな製品を提供し続けます。GOTS認証はその一歩に過ぎませんが、確かな技術と情熱で世界に誇れる製品を作り上げる姿勢は揺るぎません。大阪の町工場から発信されるこの物語は、持続可能な未来を目指す全ての人々にインスピレーションを与えることでしょう。

三恵メリヤスの取り組みは、単なる製品作りに留まらず、環境保護や地域社会への貢献という広い視野で進められています。これからも「いい綿、いい製法、いい関係性」を大切にしながら、世界中の人々に愛される製品を届けていきます。ぜひ、私たちの挑戦にご注目ください。

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